「スニペット」って御存知ですか?
Googleなどの検索エンジンを使って何かを検索すると、検索結果としてサイトタイトルがズラズラと表示されます。
そのタイトルの下に、ページの説明文が最大120文字くらい(スマホなら50文字くらい)表示されると思います。
この説明文がスニペットです。
ペットという語呂から可愛い動物を思い浮かべますが、愛玩動物のペットとは全く関係ありません。
検索する方は、タイトルだけで閲覧するものを決めるのではなく、タイトルの下に書かれている文章も参考にしています。
記事が検索された時にページ説明文があるはずの場所に、ブログ説明文が出てしまうと、ページ内容が読み取れません。
スニペットの情報は、HTML内の<meta name="description" content="説明文">という形のタグに記載されていて、ユーザーがページ内容を把握するために使われます。
多くのメタタグの1つで、meta description(メタディスクリプション)と呼ばれるタグです。
Snippet(スニペット)は、断片という意味です。
検索エンジンは、descriptionメタタグに記載された内容を読み取り、適切な説明文の断片を検索結果ページにスニペットとして表示させる仕組みです。
勘違いしやすいのですが、プログラムの断片という意味でもスニペットという言葉が使われます。
プログラム断片に関しては、コードスニペットなんて呼ばれ方もします。
コードスニペットは、プログラムを書く際に同じコードを再利用するための仕組みなので、ブログには関係ないものです。
この記事のスニペットは、検索結果に表示されるページ説明文の方です。
自分の記事を検索してみた
スニペットがどうなっているか確認するため、当ブログの記事を検索してみました。
すると・・・ブログ説明文になってました!

ブログ説明文は、タイトル下にある短文で「何のブログかを簡単に紹介するもの」なので、スニペットとして相応しくありません。
企業サイトなんかで「○○株式会社は、○○専門企業です。お客様の多様なニーズに合わせて云々」など、企業としてのセールス文をスニペット表示したい場合はこれで良いと思います。
ブログタイトルが検索された場合に、ブログ説明文がスニペットに表示されるのも問題ありません。
しかし、ブログ記事が検索された場合は、記事の要約をスニペットに表示してほしいところです。
あるワードが検索されると、検索エンジンが記事タイトルや記事内にある言葉などを頼りにページを引っ掛けます。
検索に引っ掛かり、検索結果として記事タイトルが表示された際に、スニペットがブログ説明文のままでは記事内容は伝わりません。
タイトルと一緒に、記事の要約を見てもらえれば、クリックしてもらえる確率は上がります。
検索結果で上位に表示されているのに、内容が解らないという理由でクリックしてもらえないのは、非常にもったいないです。
meta description(メタディスクリプション)タグ
さくらブログのmeta descriptionタグは、「HTML」内に設定してあり、全ての記事に同じmeta descriptionが適用されているようです。
記事ごとにmeta descriptionを書く事が出来れば、閲覧者にとって好ましい形になります。
Googleの偉い人も、記事ごとに個別のmeta descriptionを設定するのが好ましいと言っています。
また、全記事に同じmeta descriptionを割り当てるくらいなら、meta description指定が無い方が良いとも言っています。
この考えをまとめると、下記の様になります。
・良い
記事ごとに個別のmeta descriptionタグを手動で設定する。
さくらブログは、記事ごとにmeta description指定が出来ないので不可能です。
仮にあったとしても全記事に記事の要約を手書きで用意するのは、手間がかかり過ぎるのでおすすめしません。
・普通
meta descriptionタグを設定しない。
descriptionを設定しなくても大丈夫なの?と思われる方も多いと思いますが、descriptionが無いと検索エンジン側で勝手に記事内から文章を抽出して、要約表示します。
一番楽で効率的な方法です。
meta description指定があっても無くても、検索順位への影響は無いと言われています。
自動要約は検索エンジンが機械的に行います。
要約と言いつつ、記事の先頭文だけが表示される事が多いです。
要約になっていない要約でも、検索結果に記事内容の一部が表示されるのは、閲覧者が記事を見る見ないという判断に大きな影響を与えます。
・悪い
meta descriptionが重複している。
この状態が最も良くないようですが、意図せずmeta descriptionの重複は起こります。
重複しているからと言って凄いデメリットは無いのですが、良くないようです。
記事のmeta descriptionが重複しているか調べる
ブログページをソース表示してみると解るのですが、全ページ確認するのは現実的ではありません。
そこで、Search Consoleを使います。
【検索での見え方】→【HTMLの改善】をクリックすると重複しているdescriptionが確認できます。

表示されたリンクをクリックすると、どのページがどういう文字のdescriptionで重複しているか解ります。
当ブログは、6つ重複していました。
※2016/07/08追記
下記の重複改善を行った結果、重複が無くなりました。
meta descriptionの変更から約2週間ちょっとで改善された模様です。

meta descriptionの重複を解消する
descriptionが重複しているという事は、スニペットが同じものになっているページがあるという事です。
本来であれば、確実に重複を解消するために、記事ごとにdescriptionタグの内容を書き換えて行くのですが、さくらブログは記事全体のHTMLでしかmeta description指定ができません。
よって、記事ごとの個別descriptionは、Googleに任せてしまいましょう。
先ずは、現状のmeta descriptionを確認します。
【デザイン】→【HTML】→適用されているHTMLをクリックします。
すると7行目くらいに下記の記述があります。
<meta name="description" content="<% if:extra_title %><% extra_title | nl2br | tag_strip | remove_emoji %>,<% /if %><% blog.description | nl2br | tag_strip | remove_emoji %>" />
それぞれの文字の意味は、こんな感じです。
「if:extra_title」は、もし、記事タイトルがあるなら
「extra_title」は、記事タイトルの事
「nl2br」は、カテゴリ名です。
「tag_strip」は、タグ名
「remove_emoji」は、記事記入欄で使える絵文字
「blog.description」は、タイトル下のブログ説明文
記事ページのmeta descriptionを無くすには、descriptionタグの上下に「unless」タグを追加します。
<!-- ▼ 記事ならdescriptionを表示しない ▼-->
<% unless page_name eq 'article' %>
<meta name="description" content="<% if:extra_title ><% extra_title | nl2br | tag_strip | remove_emoji %>,<% /if %><% blog.description | nl2br | tag_strip | remove_emoji %>" >
<% /unless %>
<!-- ▲ 記事ならdescriptionを表示しない ▲-->
<% unless page_name eq 'article' %> 〜 <% /unless %>は、「記事ページでないという条件なら」〜「を表示する」といった命令です。
検索されたのが、トップページなどの場合はブログ説明文を表示して、記事が検索された場合はブログ説明文が無い状態になります。
ブログ説明文が無い状態=meta descriptionが無い状態になり、Googleが自動で記事の要約を作って表示してくれるという訳です。
クローラーが巡回してくれれば、記事のスニペットが変わるはずです。
変更後、数日から1週間くらいで、検索された時に表示されるスニペットが、記事本文の要約に切り替わると思います。
description=スニペットと思われがちですが、そうではありません。
検索されたワードによりスニペットに表示される文章は変化するものです。
記事要約は、Googleが機械的に文字列を収集するので、ちょっとおかしな部分を拾い集める事もあり、検索している人の求めている情報ではない可能性もあります。
どの記事を検索しても、ブログ説明文が出てしまうよりはマシだと思います。
descriptionをGoogleに任せた結果、冒頭でご紹介した当ブログ記事のスニペットが、記事本文の要約に変わりました。

descriptionの重複結果は、Googleのデータベースに全ページ再インデックス(再度全ページデータベース化)されないと正しく結果が出ません。
この作業後1〜2カ月待てば、Search Consoleから重複警告が消えると思います。
description重複は、検索順位などに影響しないので、気長に対応して行けば良いでしょう。
重複よりスニペット表示内容が記事要約になる方が大事です。
リッチスニペットってのもありますが・・・
余談になりますが、リッチスニペットというものもあります。
検索すると普通は、テキストの検索結果が表示されると思います。
リッチスニペットは、写真画像や価格や評価マークなどテキストだけでは無い情報が検索結果のスニペット位置に表示されます。
何かの商品を検索した時に見た事があるのではないでしょうか。
豪華な見た目のリンクが検索結果が出るので非常に目立ちます。
クリック率も上がるのでやりたい!と思われるかもしれませんが、導入するのがかなり大変です。
対応しているサイトは、大手のショッピングサイトくらいしか無いと思います。
構造化データを正しく実装しなければならず、リッチスニペットのポリシーに一致しなければなりません。
サイト全体の品質が高くないとダメらしいですが、どうすれば高いと判断されるかという基準が曖昧で、ガイドラインはありますがマニュアルはありません。
構造化?品質?という疑問が直ぐに浮かぶように、リッチスニペットを実現するためには非常に多くの知識が必要です。
リッチスニペットは、個人のブログで使うものでは無いものと覚えておけば良いと思います。
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