2018年02月26日

メールが送信エラーで戻ってくる!原因はブロックリストに


先日友人のフリーメール(Outlook.com)にメールをしたところ、エラーで戻ってくる状況に陥りました。
何度送っても同じエラーメッセージ付きで返ってきてしまいます。

メール送受信テストをしたところ、プロバイダメールやフリーメールからの送受信は可能です。
さくらに登録したドメインメールからOutlookメールへの送信だけが戻ってきます。
Outlookメールへの送信はできませんが、Outlookからの受信はできるという不思議な状態です。
さくらインターネットの障害が考えられますが、障害情報を見ても特に問題は起きていませんでした。
どうなってんの?

返ってくるメールのエラーメッセージから原因を特定


送信できなかったメールは、「Returned mail: see transcript for details」というタイトルで戻ってきます。
メール本文に英語でエラーメッセージが書かれていますので、その内容から原因を特定するしかありません。

メールが戻ってくる際の代表的なエラーメッセージは、以下のもの。
エラーメッセージの中にこれらのワードがないかチェックします。
User unknown:送信先アドレスの間違い
HOST unknown:送信先メールのホスト名(@より後ろ)が存在しない
Message size exceeds remaining quota:受信先メールボックスの容量不足
quota:受信先メールボックスの容量不足
over quota:受信先メールボックスの容量不足
Message could not be delivered:送信先ネットワーク(メールサーバ)停止中
Message exceeds maximum fixed size:送信したメールサイズが大きすぎる
this mailbox is full:送信したメールサイズが大きすぎる
Message is too large:送信したメールサイズが大きすぎる

今回のエラーメッセージには、上記のワードは書かれていませんでした。

よーく英文を読んでみると、Transcript of session followsというタイトル文の中に怪しいワードを発見!
Please contact your Internet service provider since part of their network is on our block list (AS3140). 

ネットワークにブロックリストがある?
ブロックリスト(AS3140)とは、なんぞや??
インターネットサービスプロバイダに問い合わせろ???
う〜ん、意味不明。

ブロックリストって何だろう?と思って調べました。
どうやらブロックリストを作っている団体というのがあり「迷惑なやつリスト」を作っているそうな。
スパムメールをガンガン発信しているアドレスがあると自動的にブロックリストに登録されるようです。
登録基準は、各ブロックリスト団体によって違います。

さくらメール(レンタルサーバのアドレス)がブロックリストに入ったという事?

本当にブロックリストに登録されてしまったのか調べる事にしました。
使ったのはThe Anti-Abuse Projectという海外のサイトです。
世界中に数多あるブロックリスト会社のうち、代表的なブロックリスト会社を一括チェックできる便利サイトです。

The Anti-Abuse Project

右の方に「Multi-RBL Check」と書かれた欄があります。
Multi-RBL Check
返ってきたメールのエラーメッセージをよく見ると[00.00.00.00]みたいなIPアドレスが書かれています。
そのアドレスを入力して、Checkボタンを押します。
Enter your IP address or domain name.と書かれているので、ドメインで調べる事も可能です。

チェックしてみると・・・
Check Result

緑色「NOT LISTED」の中に1つだけ赤い「BLOCKD」が出ました!
spam.dnsbl.sorbs.netでブロックリスト登録されています。

SORBSは(Spam and Open Relay Blocking System)の略で、SPAMメール対策に利用するSMAP送信元のIPリストなどを登録している団体やシステムを指します。
色んな方法でスパム送信元のIPアドレスを収集して、それを「SORBS DNSbl」というDNSベースのデータベースに登録しています。

要は、SORBSが私のメールで使われているIPアドレスをブロックリストに登録したって事です。
当然ですが、私はスパム扱いされる迷惑メールなんぞを送った覚えはありません。

無実の罪でブロックリストの仲間入りをする原因


ブロックリスト入りする原因は幾つかあるようです。

・共有レンタルサーバの同居人がスパムメールを大量に送っているケース
共有サーバとは、何人かがサーバを共有して利用するサーバの事です。
専用サーバのレンタルサーバは高額なので、多くの方が共有型のレンタルサーバを使用しています。

さくらのレンタルサーバも共有サーバなので、同居人が存在します。
同じサーバを使用している同居人が、大量にスパムメールを送ってSORBS様に目を付けられた可能性があります。
同居人はサーバのIPアドレスが同じなので、同居人全員がブロックリスト入りの巻き添えを食らいます。

・メールのセキュリティが甘く踏み台にされるケース
スパムメール送信者は、セキュリティの甘いメールアカウントを解析して送信元情報を詐称したり、メールサーバを不正経由してメール送信します。
こういった不正利用によるメール送信を「踏み台にする」と呼びます。
他人になりすまして迷惑メールをばらまくという悪質な行為です。

共有サーバの中に迷惑メール送信者がいなくても、誰も気付かないところでメールサーバが踏み台にされている可能性があります。
メールパスワードを複雑にしたり、メール送信元ドメインが詐称されていないかを検査するための仕組みであるSPFレコードを利用する事で「踏み台」にされる可能性を減らすことができます。

レンタルサーバ使用者であるユーザーが原因特定するのは不可能ですが、自分が知らないところで何かが起こりブロックリスト入りしたのは確かです。
ほんと迷惑な話です。

ブロックリストの解除方法


個人や企業内でサーバを管理している場合は管理人がブロックリスト団体に直接解除申請できますが、レンタルサーバの場合は契約しているサーバ会社にブロックリスト解除申請をリクエストしましょう。

今回は、さくらのメールボックスから送信されたメールがブロックされているので、さくらにリクエストしました。
他のレンタルサーバもブロックリスト解除申請は、サーバー会社経由で申請してもらうのが確実です。
リスト入りの原因ユーザーへ注意喚起をしてもらわないと、すぐにまたブロックリスト入りしますからね。

さくらインターネット 会員認証」ページで、会員IDとパスワードを入れてログインします。

さくらインターネット 会員認証

会員メニュートップから[サポート]を選びます。

会員メニュートップ[サポート]

[メールでの問い合わせ]をクリックします。

メールでの問い合わせ
「個人情報の取扱いについて」に同意します。

個人情報の取扱いについて

SUPPORTというタイトルのページが表示されたら少し下にスクロールします。
[サービス名称]欄で「さくらのレンタルサーバ」もしくは「さくらのメールボックス」を選びます。

サービス名称
[サーバ名/ドメイン名/IPアドレス]という欄は、ブロックリスト入りしているアドレスなどを記入します。
ブロックされて戻ってきたメールに[00.00.00.00]といった4つの数字があれば、それがIPアドレスです。

アドレスが解らない場合は、サーバコントロールパネルの左側にある[サーバ情報とパスワード]という項目の「サーバ情報の表示」をクリックしてください。
サーバ情報の表示
「サーバに関する情報」という文字をクリック。

サーバに関する情報
*サーバに関する情報* 内にあるIPアドレス欄をチェックするとIPv4とIPv6のアドレスが表示されています。
上段のIPv4のアドレスを控えます。

上段のIPv4のアドレス
ここで控えたアドレスを、先ほどの[サーバ名/ドメイン名/IPアドレス]欄に記入。
ちなみに、このアドレスでブロックリストチェックをするのも可能です。
戻ってきたメールに書かれているアドレスと、ここに書かれているアドレスは同じはずです。

次に、お客様のパソコン・インターネット環境の欄を記入します。
使っているOSを選択します。
送れないメールソフト名を書きます。
プロバイダ名は、解らなければ無記入でも構いません。
お客様のパソコン・インターネット環境

次に、質問内容の[お問合わせの種類]で「ブロックリスト登録の解除申請依頼」を選択します。

お問合わせの種類
下にある、お問合わせ内容欄を記入します。

以下の(※)印3つは必須項目です。
・ メール送信を行った実際の日時 : (※)
・ 送信元メールアドレス         : (※)
・ 送信先メールアドレス         : (※)

以下の2つは必須項目ではありませんが、エラーメールで戻ってきた内容をコピペしておくと解決が早くなると思います。
・ メール送信を行った際に返信されてきたエラーメールの本文
・ エラーメールに添付されている「送信先に届かなかった」メールの本文とヘッダ情報

全ての記入が終わったら送信ボタンを押して返答を待ちます。
私の場合は、半日くらいで返答メールが来ました。

本件につきましてご提供いただきました情報を基に、該当サーバ内の調査を行いましたところ、ご利用サーバ内にてブロックリスト登録等の要因となりうるであろう状況を確認しましたため、弊社にて該当するユーザに対応を行いました。

ブロックリストを運営する各事業者につきましてはその運用ポリシーや判断基準は様々であり、申請フォーム等が用意されていないケースや申請に対する反応がない場合もございます。

また、弊社では各リスト事業者側での反映や送信先サーバ側での対応までの期間や解除を行われているかの可否についてわかりかねますため、ご案内することができかねます。
何卒、ご了承ください。

恐れ入りますが、受信サーバ側におけるブロック解除等が行われますまでしばらく様子をみていただき、送信をお試しくださいますようお願いいたします。

定型文だと思いますが、調査の結果ブロックリスト入りの要因が判明したようです。
該当ユーザーに警告したのかな?
実際の原因を知りたいですが、そこまでは教えてもらえません。

このメール受信後にブロックリストチェックをかけてみたところ、無事リストから外れていました。
ブロックリスト解除

送れなかったOutlookメール宛てにメールを送ってみると・・・戻ってきません!
無事送信できるようになりました。
さくらインターネットの素早い対応に感謝です!

ブロックリスト恐るべし


今回の件で、ブロックリスト収集団体がある事を初めて知りました。
ブロックリストによって、スパムメールが激減しているのかもしれません。
共用サーバを使っている以上どうにもならないというのは理解していますが、どうにかならないものでしょうかね・・・

最後までメールエラーメッセージ内にある"(AS3140)"の意味が解りませんでした。
おそらくエラー番号だと思いますが、情報が少なく解決するためのキーワードにはなりませんでした。
知っている方が居たら、是非ご享受ください。

今回送信できなくなった送信先はOutlookメールだけで、Gmailには問題なく送信できました。
さくらメールから、もしくはさくらメールを経由してOutlookメールのアドレスに大量のスパムメールが送られたのかも知れません。
Gmailにも送られていたらGmailにも送れなくなっていた可能性があります。
複数のブロックリストに同時に登録されてしまう事もあります。

どのメールサービスでもブロックリストによってメールが送れなくなった場合の解除方法は同じです。
契約しているメールサービス会社やサーバ会社へ問い合わせをして、ブロックリスト解除要請をするのが確実だと思います。
どれくらい早く対応してくれるかはサーバー会社やプロバイダによって違います。
登録されたブロックリスト管理団体によっても対応スピードに差があります。

当記事ではサーバ会社へのリクエストによってブロックリストから解除する方法をご紹介しましたが、個人で申請する場合はブロックリストを管理している各団体が定めた登録解除の手順に沿って解除申請を行ってください。
英語での申請になるので少しハードルは上がりますが、多くの方がネット上に情報を載せているので記入例を探して下さい。
個人でのブロックリスト解除申請を禁止しているサーバ会社もあります。
個人で申請する際は、契約しているサーバ会社に確認してから行いましょう。

ブロックリスト入りすると昨日まで問題なくメールが送れていたのに、突然メールが送れない状況に陥ります。
今回のような巻き添えトラブルは珍しくないようで、あちこちのブログやSNSなどで被害報告が上がっています。
現実世界でもそうですが、ブロックリストには載りたくないものですね。

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posted by ノービス at 15:30 | Comment(0) | さくらブログ チョイ技